「ファクタリングを投資に使うメリットやデメリットは?」「どんな時に使うのが良い?」「注意することはある?」そんな疑問を感じてはいませんか。
ファクタリングであれば、事業実績や信用度が足りない人でも資金調達ができます。
銀行よりもスピーディにお金を用意できるので、設備投資や事業拡大ですぐに資金が必要なときにおすすめです。しかし、ファクタリングにはデメリットもあります。
この記事では、ファクタリングのデメリットやメリット、おすすめの利用シーンについて解説しています。
起業したばかりで資金調達に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に、ファクタリングの利用を検討してみてください。
ファクタリングを投資や資産運用に使うデメリット
ファクタリングを利用するデメリットは、以下のとおりです。
- 手数料がかかる
- 調達資金に上限がある
- 今後の取引に影響を及ぼす可能性がある
メリットの多いファクタリングですが、デメリットもしっかりと理解したうえで利用しましょう。
手数料がかかる
ファクタリングは、銀行からの借入と比べて手数料が高い傾向にあります。一般的なファクタリングの手数料相場は以下のとおりです。
- 2社間ファクタリング:8.0〜18.0%
- 3社間ファクタリング:2.0〜9.0%
銀行からの借入は年1.0未満〜3.0%程度の金利であるため、ファクタリングの手数料は負担が大きいといえます。
手数料がかかると、投資や資産運用に回せる資金が減ってしまうので注意が必要です。
ファクタリングを資産運用に使用する場合は、コスト以上の利益が得られるように計画を立てましょう。
調達資金に上限がある
ファクタリングは売掛債権の金額によって、調達できる資金額が異なります。そのため、必ずしも希望する金額が手に入るとは限りません。
たとえば、投資資金として200万円が必要な場合であっても、売掛債権が50万円であれば、残りの金額は別の方法で調達する必要があります。
助成金や補助金、金融機関からの融資なら、大きな金額を用意できる可能性があるので、ファクタリング以外の方法も検討してみると良いでしょう。
今後の取引に影響を及ぼす可能性がある
3社間ファクタリングを利用する場合、売掛先の同意が求められるので、今後の取引に影響を及ぼす可能性があります。
基本的に、ファクタリングは資金繰りに問題がなければ必要ありません。そのため、ファクタリングに良い印象を持っていない企業があるのも事実です。
最悪のケースとしては、取引中止になるケースもあります。3社間ファクタリングを利用する際は、取引先との関係性にも気を配りましょう。
ファクタリングを投資や資産運用に使うメリット
ファクタリングには以下のようなメリットがあります。
- 資金調達が早い
- 審査に通りやすい
- 負債が増えない
ファクタリングならスピーディに資金を調達できるため、すぐにお金が必要な人は利用を検討してみましょう。
資金調達が早い
ファクタリングは、銀行からの借入や助成金などと比較して、資金調達に必要な時間が短いのが特徴です。ファクタリング会社によっては、即日入金してもらえる可能性もあります。
銀行からの借入や助成金の場合、早くても1週間程度、平均して1ヶ月以上かかるため、すぐにお金を用意するのは難しいでしょう。
しかし、ファクタリングであれば、遅くても1週間程度で資金調達できる場合がほとんどなので、すぐにお金が必要な人におすすめです。
柔軟な審査をしている
ファクタリングを利用する際には審査がありますが、この際、売掛先の信用度が重視されます。
3社間ファクタリングの場合、先に利用者に支払ったお金を取引先から受け取る仕組みなので、売掛先に支払い能力があれば審査に通る場合が大半です。
実際、ファクタリングの審査通過率は70%程度とされているため、銀行からの借入を断られた人でも利用できる可能性が高いでしょう。
審査通過率が90%以上というファクタリング会社もあるので、起業したばかりで実績のない人は利用を検討してみてください。
負債が増えない
ファクタリングは融資を受けるのではなく、自社が受け取る予定だった資金を先に入金してもらう仕組みです。
そのため、銀行からの借入と異なり、賃借対照表(バランスシート)への影響もありません。
借入金が増えていると、投資家や金融機関から経営に厳しい目を向けられる可能性があります。
しかし、ファクタリングによる資金調達であれば、入金分は「現預金」・手数料を「売上債権売却損」と仕分けるので、賃借対照表の借入比率が悪化しないのが特徴です。
借入金を増やさずに投資資金を増やしたい人は、ファクタリングの利用を検討しましょう。
ファクタリングを投資や資産運用に使うおすすめのシーン
ファクタリングを利用するのにおすすめのシーンは以下のとおりです。
- 起業後すぐで信用が足りない場合
- すぐに投資資金を確保したい場合
- 信用度の高い売掛債権を所有している場合
ファクタリングを利用して効率よく資産運用を進めましょう。
起業後すぐで信用が足りない場合
ファクタリングの審査では、売掛先の信用度や支払い能力が重視されます。
起業後すぐで信用が足りない場合でも、売掛先の信用度に問題がなければ資金調達できるでしょう。
一方で、銀行からの借入は、利用者自身の事業実績や信用度が審査されます。
起業後すぐは、ファクタリングで資金調達をし、十分な利益が出るようになったら銀行からの借入を検討するのがおすすめです。
すぐに投資資金を確保したい場合
ファクタリング会社によっては、即日入金にも対応しているため、すぐに投資資金を確保したい場合にもおすすめです。
たとえば、以下のようなケースでファクタリングを利用すると良いでしょう。
- 繁忙期に向けて工場の設備投資をしたい
- シェア拡大のために他社よりも早いタイミングで設備投資をしたい
ファクタリングは銀行からの借入よりも手数料はかかりますが、投資によって十分な利益の増加が見込めれば、事業拡大が期待できるでしょう。
信用度の高い売掛債権を所用している場合
大手企業や優良経営をしている企業の売掛債権は信用度が高いため、手数料を抑えられる可能性があります。
一般的に、優良企業の売掛債権は、回収不能のリスクが低いとみなされる場合が多い傾向です。
手数料が抑えられれば、投資に回せる資金が増えるので、効率よく資産運用ができるでしょう。
投資・資産運用におすすめ!安全に資金調達できるファクタリング会社3選
おすすめのファクタリング会社は以下のとおりです。
- アクセルファクター
- QuQuMo
- 日本中小企業金融サポート機構
投資や資産運用をするなら、安全に資金調達できるファクタリング会社を利用しましょう。
①アクセルファクター
アクセルファクターは、審査通過率93%の業界でもトップクラスの評価を得ているファクタリング会社です。
年間3,000件以上の相談を受けており、他社で買取を断られた売掛債権でも現金化してもらえる可能性があります。
2社間ファクタリングに対応しているので、取引先に利用を知られたくない人にもおすすめです。
手数料(※1) | 100万円まで:10.0%〜 101万〜500万円:5.0%〜 501万〜1,000万円:2.0%〜 |
入金スピード | 最短2時間(※2) |
利用可能額 | 100万〜1,001万円以上(※3) |
個人事業主 | 可能 |
Web完結 | 可能 |
※2:申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
※3:100万円以下の少額債権も対応可能です。
②QuQuMo
QuQuMoは、全ての手続きをWeb上で進められるファクタリング会社です。請求書と通帳だけで手続きできるので、気軽に利用しやすいでしょう。
最短2時間で申込から入金まで対応しているため、すぐにお金を用意したい人におすすめです。
手数料 | 1.0%〜 |
入金スピード | 最短2時間(※) |
利用可能額 | 上限なし |
個人事業主 | 可能 |
Web完結 | 可能 |
③日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構では、キャッシュフローに関する悩み相談ができます。
ファクタリングを専門としているわけではありませんが、大手ファクタリング会社に匹敵する手数料の安さが特徴です。
電話にも対応しているので、Web上での手続きに不安がある人は利用してみると良いでしょう。
手数料 | 1.5〜10.0% |
入金スピード | 最短3時間(※1) |
利用可能額 | 売掛金の範囲内(※2) |
個人事業主 | 可能 |
Web完結 | 可能 |
※2 :3万〜2億円の実績があります。
ファクタリングを投資や資産運用に使うときは違法業者に要注意
ファクタリング会社を装った悪質業者には、以下のような特徴があります。
- 高額な手数料を請求する
- 高額な利息の貸付契約を結ばされる
- 償還請求権が設定されている
ファクタリングは貸付ではないため、金利が設定されることはありません。
法外な利息を請求されたり、違法な取り立てに遭ったりする可能性があるので、必ず契約書の内容を確認しましょう。
また、金融庁でもファクタリングを装った違法業者の注意喚起をしています。ファクタリングを利用する際は、口コミや評判などを調べて、安全な業者を選びましょう。
まとめ
ファクタリングは、銀行からの借入よりも手数料がかかりますが、スピーディに資金調達できるのが特徴です。
審査の際には、売掛先の支払い能力や信用度が重視されるので、起業したばかりで事業実績がないような人でも利用できる可能性があります。
また、優良企業の売掛債権を所有していれば、手数料を下げられる場合もあるでしょう。
しかし、ファクタリングを装った違法業者もいるため、契約の際には内容の確認が必要です。
借入金の比率を増やさずにお金を用意したい人は、ぜひこの記事を参考に、ファクタリングの利用を検討してみてください。