2018シーズン振り返り

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2018年シーズンを振り返ってのご報告

いつも鈴鹿アンリミテッドFCを応援いただき誠にありがとうございます。
2018年シーズンも無事終了いたしましたので、
今シーズンを振り返って参りたいと思います。

 

まずは今シーズン、チーム目標に掲げておりましたJFL昇格を果たし
ファン、サポーターの皆様と共に喜びを分かち合えたことを、本当に嬉しく思います。
多大なご支援、ご声援ありがとうございました。
チームの転機と私が考える試合は、9月のFC刈谷戦であります。
引分以上でリーグ優勝が決まる試合でした。結果は0-3の完敗でした。
試合後、刈谷の選手数名と話す機会がありました。
彼らはこの最終戦で本気で5点差をつけて勝利し、
最後の1秒までリーグ優勝を勝ち取ろうとチーム全員で決めていたそうです。
その覚悟を持った表情に魅せられ、
思わず「市原でもう一度試合をしよう」と握手しました。
この敗戦から学ばなければならない。監督、選手ともに感じた一戦です。

地域CLに臨む選手たちの顔は、昨年とは大きく違い、
覚悟を持った闘う男の顔をしておりました。
ファンの方もお気付きの方がいたでしょう。
特に堀河キャプテンの表情には一点の曇りもありませんでした。
後付けではなく、この瞬間何か今年は違う、
必ず昇格して鈴鹿に帰れると確信した瞬間でした。

地域CLは、ご承知の通り激戦の連続でした。
決勝ラウンド第2戦。
約束通り、FC刈谷と市原で戦うことができました。
試合は互いの意地と覚悟のぶつかり合いで、
手に汗握る素晴らしい内容だったと思います。
僅差で勝利することは出来ましたが、
こんなに素晴らしいライバルチームがいてくれたからこそ、我々の今があると、
あらためてサッカーの厳しさ、楽しさに気づかされました。
昇格内定が決まった瞬間、2年前の悔しさを知る選手が号泣していました。
私も思わず…
この昇格は、監督、コーチ、選手、そしてファンの皆様全員で勝ち取ったものです。
選手誰一人欠けても成しえないものです。本当にありがとう。

 

 

さて、今年を振り返るに当たり避けてはならない事象があります。
それは、藤井選手の起こした不祥事です。
藤井選手と被害者の方は弁護士の方を間に入れ、示談に向けて進んでいます。
藤井選手は、深く反省をし、自らを省みて、一から出直す覚悟を持っているようです。
そんな藤井選手ですが、地域CL決勝RのFC刈谷戦でも見事な先制ゴール、最高でした。
9月にコテンパンにやられた相手のエース・中野選手を
セットプレーの1点だけにしっかりおさえて、まさにJFL昇格の立役者の一人です。
試合後号泣する姿を見て、私は彼の決断を感じました。

10月にこの事象をリリース後、
少なくない方から藤井選手を庇うコメントや
被害者の方を逆に加害者扱いするような意見をいただきました。
藤井選手からの聴取を元にした描写となっているため、
被害者の方の言葉が激しくなっている印象を受けますが、
実際あのような状況に直面した時、冷静に対応できるはずがありません。
何故なら藤井選手の不誠実な行為が全ての原因だからです。
だから、このことだけは伝えさせてください。
「藤井はどこまで行っても加害者です。被害者では決してありません。
その事実はどれだけサッカーで活躍しても絶対に変わりません。
今こそ彼の生き方が問われてます。」
例え所属チームが変わっても、例えいつかサッカーを辞めたとしても、例え・・・。
私はいつでも、どこでもしっかりと彼を見守っていきます。もし迷いが生じたり、
もしまた間違った道に進みそうならしっかりと正したいと思っています。

また一方で11月末頃、
この件に関して私はクラブスタッフのみんなを前にして、叱りつけました。
それはスタッフの間に、JFL昇格に浮かれているあまり、
この一連の出来事をさも過去の事のように扱う言動が散見されていたからです。
実は、クラブスタッフの間で、この不祥事のリリースを出す直前
あることを変更することを決めました。
それは今シーズンのクラブとしての目標です。
もちろん、それまでの目標は「JFL昇格!」。ただそれだけでした。
しかし、その目標をこの不祥事を受け、
「来年我々のJFLのホームゲームで、
この被害者のご家族に笑顔で試合を観戦してもらう」に変えました。
選手個人が犯した行為とはいえ、
私どものホームタウンにお住いのご家族に多大なご迷惑をかけてしまったことは
クラブの存在意義に関わることだと判断したからです。
トップチームは確かに目標を達成しました。
(トップチームとしての目標は変わらず、JFL昇格でした)
しかし、クラブとしては何も達成していない。それなのに。。
私の怒りは限界に達していました。
そして思わず声を荒げてしまいました。
「クラブにとってJFL昇格は通過点のはずだろ!浮かれている場合じゃない。
この問題を絶対に忘れるな。
俺達がやったことは決して許されることじゃない!
絶対に風化させるな!悪名は無名に勝る!」と激しく叱責しました。
しかし今、思えば私自身もどこかで浮かれており、
その自己嫌悪だったと反省しております。
そしてこの叱責が後の被害者の方への配慮の無いSNS投稿に繋がります。
私の想う「悪名は無名に勝る」が一人歩きし、この言葉の意味をはき違え、
全く別の「悪名は無名に勝る」になってしまい、
この被害者の方を傷つける結果になってしまいました。

ちなみにここまでずっと「被害者の方」という表現を使ってきましたが、
実は今、この方は私にとって「恩人」という表現の方が正しい存在になっています。
この不祥事のあと、この方と私は電話で約24回、計13時間以上話していると思います。
もちろん初めは謝罪、謝罪でした。
しかしいつ頃から話す内容が変わってきました。
当然、使う言葉も変わってきます。
「すいません」、「申し訳ない」から「ありがとう」、「感謝します」へと。

さすがにここで具体的なやり取りをご紹介することは控えますが、
この方と出会ったことで、私がこの鈴鹿アンリミテッドを経営する中で抱いていた
漠然とした課題が、非常に明確になりました。
それは未来の話です。このままJFLに昇格したら何が変わるのであろうか?
周囲はとりあえず昇格したら明るい未来があるよ、と言ってくれます。
しかし本当にそうなのでしょうか?

確かに全国リーグになり知名度は多少上がるかもしれません。入場料収入も加わります。
しかしそれ以上の金銭負担が生じます。
まずJFLに支払う年会費1,000万円、全国各地への遠征費約1,200万。
色々なチーム関係者に聞いてもJFLが一番、クラブの体力が疲弊すると言います。
だからと言って、すぐにJ3昇格を狙う状況に今の鈴鹿はありません。

ちなみにJ3昇格には大きくいって3つの課題があります。
1つ目はスタジアムの整備、
2つ目はチームの成績(上位4位以内)、
3つ目は観客動員数平均2,000人以上です。
この3つともどれも難題ではあるのですが、その中でも特に3つ目の
観客動員数平均2,000人以上こそが、今の鈴鹿にとって最大の難題だと認識しています。
というのも残り2つに関しては、現時点でいくつかの解決策を持っています。
もちろんそれがそのまま上手くいくとは限りませんが、
最後は「金で解決」という選択肢も無くは無いので少し難度が下がるという判断です。
では何故、この2,000人以上が最難関なのか?
それはまさにこのことが地域密着と密接な関係があるからです。
この地域密着を語り始めると長くなってしまいますので、
ここでは割愛させていただきますが、要は現状、
観客動員数平均2,000人以上という解を導く方程式を
我々が保持していないことが問題でした。

しかし、この方と色々話すうちにその方程式が見えてきました。
きっかけは、この方が言った
「いずれアンリミテッドの試合を笑顔で見に行けるようになったらいいですね」
の一言でした。
この方は、地元に住む、本当にごく一般的な家庭の方です。
しかし、間違いなく今一番、
鈴鹿アンリミテッドの試合を見に来たくない方の一人だと言えます。
なんの根拠もありませんが、この方が鈴鹿の試合を見に来てくれるようになった時、
鈴鹿アンリミテッドは観客動員数平均2,000人以上を達成出来ていると
確信が持てました。
この方が我々を見る目が変わる時、
その時は必ず多くの方の見る目も変わっているはずです。
私には、このご家族のこそが我々がこの地域で活動するための象徴だと考えています。
そのために我々はJFL昇格に浮かれることなく、
更なる未来へ挑戦しないといけないと考えております。

 

私は2年前市原の敗戦の後、目標を見失っていました。
それを救ってくれたのは、地域の子供達やファンの方たちの笑顔でした。
それを機に、クラブの存在意義や目的を明確にしました。
「地域の方の笑顔の輪を拡げるため」にクラブは存在するということです。
そのための行動がチームの強化であったり、ホームゲームのイベントであったり、
たくさんの人が試合会場に足を運んで下さり、楽しい時間を過ごし笑顔でお帰りになる。
どこのクラブも考え付かないような思い切ったことをしよう。
地域の方の笑顔の輪を拡げるために面白い事を真剣にやろう。
これが社内スローガン「悪名は無名に勝る」の考えです。
このスローガンには様々な想いやビジョンを込めております。
この2年間、色々なJクラブの関係者に話を聞き、様々なことを教わりました。
その一つが、あまり明確に語られないサポーターの方々に関することでした。

サポーターと呼ばれる方々の中にも色々な特徴があること。
チームサポーターと呼ばれるチームが好きで応援して下さる方々、
個人サポーターと呼ばれる特定の選手個人を中心に応援して下さる方々、
この両方の要素を持った方々、また純粋にサッカーという競技を楽しまれている方々など
サポーターの方々にも様々な形が存在します。
もちろんクラブにとっては、形にこだわらず、皆様応援いただいている大事な方々です。

多くの方の共通意見として、
中長期的な観点で見てくれるチームが好きで応援して下さる
チームサポーターの拡大こそが、
クラブの成長に欠かせない存在であるということでした。
とにかくこの層を拡大しないと2,000人という数字は夢物語になってしまいます。
そのためには個人サポーターにチームサポーターになってもらうことも大切ですが、
やはり地元の方を取り込んで試合を見に来てもらうきっかけを作ることが
重視しないといけないと考えています。

また一方で、短期的にですが支援をしてくださる個人サポーターも
大切な存在であることに変わりありません。
ただ、選手の契約は1年間が基本です。
クラブが描くこの1年間のあるべき姿(目標)を実現するために、選手は存在します。
そして、シーズン終了とともに、次年の目標達成を視野に選別されるのが、
スポーツの世界です。
移籍、残留、退団、引退…
この時期シーズン終了を迎える競技ではよく耳にする言葉です。
選手の動向や今回の不祥事といった一選手に焦点が当たる時、
喜怒哀楽が豊かになる個人サポーターの方のお気持ちは十分に理解いたします。
しかしながら、
我々は一個人の選手目線で経営をするわけにはいきません。
結果、皆様と色々な意見の相違が発生することがあると思います。
我々にもその声が届くことはありますが、
その多くはお応えできるものではないことも事実です。
決して「個サポ」を否定しているわけではありません。
このチームがさらに成功するためには皆様の応援が必要です。
これからも宜しくお願いします。

「悪名は無名に勝る」
この言葉、一つとってもチームサポーターと個人サポーターでは
解釈が違うとの話を聞きました。
当たり前だと思います。
我々クラブスタッフ間でも、すでに解釈の違いが出て、
ご迷惑をかけてしまっているのです。
その原因はやはり私にあります。この言葉の持つパワーに頼り、
細部の設定を怠ったことが間違いなく、これらの遠因になっています。
そこで、2019年シーズンのスローガンを「悪名は無名に勝る」にさせていただくことを
ここで発表します。
来年の新体制発表会の時には、しっかりこの言葉に込められた理念を明確にし、
そしてこの言葉の持つ本質をしっかりと1年間をかけて向き合って参りたいと思います。
どうか皆様、我々の活動に対し、厳しい眼で見て頂きたいと切に願います。

最後に2018年シーズン、トップチームは見事JFL昇格という目標を達成しましたが、
クラブは残念ながら社長就任以来4年連続で目標を達成できませんでした。
誠に不甲斐ない1年であったと認識しております。
多くの皆様、今年も目標を達成することが出来ず誠に申し訳ありませんでした。
本当にすいません。私のような情けない社長に4年間もお付き合いいただき、
誠にありがとうございました。
本当に不甲斐ない社長ですいませんでした。
ただここで投げ出すつもりは一切ありません。今回出会った恩人の方の笑顔を見るまで、
「悪名は無名に勝る」というビジョンをクリエイトできるまで、
私は全力でこの責務を果たさせていただきます。
2019年も引き続き、ご支援の程、宜しくお願い致します。

2018年12月12日
鈴鹿アンリミテッドFC
代表取締役暫定社長 山岡竜二

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