前節、FC刈谷との天王山に敗れ、連覇に黄信号が灯ったFC鈴鹿ランポーレは、リーグ中断後約2ヶ月ぶりのホームゲームでChukyo univ.FC(以下、CUFC)を石垣池公園陸上競技場に迎えた。
スタメンはGK柴田、DF藤田、榊、温井、大村、MF保﨑、山之内、小澤、矢野、FW北野、近藤。近藤がスタメン復帰を果たしたほか、温井が移籍後初先発を飾った。
前節、終盤の連続失点でショッキングな逆転負けを喫したランポーレは、立ち上がりから高い集中力を持って試合に臨み、9分には先制点を挙げる。こぼれ球を拾った小澤の右からのクロスを、ファーサイドの矢野が中央に折り返し、最後はゴール前の北野が押し込んだ。
その後はCUFCも盛り返し、ランポーレはセットプレー以外になかなかチャンスを見出せなくなる。26分、ゴール正面、約25メートルからの距離のFKを小澤が直接狙うが、惜しくもゴール左へと外れる。28分には、右CKを藤田が頭で合わせるが、クロスバーの上へ。36分、北野の落としから近藤がミドルシュートを狙うも、枠を捉えることはできない。
なかなか追加点が奪えないランポーレに対し、虎視眈々とカウンターのチャンスをうかがっていたCUFCは44分、カウンターから長瀬のラストパスがゴール前の澤入に渡り、GK柴田も破られ試合を振り出しに戻す。前節の悪夢を髣髴とさせるカウンターからの失点により、ランポーレはリードを守りきれず試合を折り返した。
ハーフタイムショーには、応援に駆けつけてくれた地元のスポーツ団体であるバイクチームのモリワキレーシング、HONDA鈴鹿硬式野球部、ラグビーのHONDA HEATの選手たち、プロモトクロスライダー小島庸平選手を紹介。同じ鈴鹿市を本拠地に置くスポーツチームの連携を、改めて周知した。
後半、追いついたCUFCが逆転ゴールを狙って立ち上がりから積極的な姿勢を見せ、ランポーレもこれを受ける形となり球際での激しいぶつかり合いが展開される。ともに中盤での奪い合いが多く、シュートチャンスが作れないまま、こう着状態が続いた。
ランポーレの決定機は66分、山之内の浮き球パスをペナルティーエリア内右で受けた北野がDFと入れ替わり、ゴール前に低く鋭いボールを折り返す。ここに絶妙なタイミングで小澤が飛び込んでくるが、DFの激しいタックルによりCKとなる。
すでに近藤に代えて北脇を投入していたランポーレは、矢野に代えてパブロ、北野に代えて柿本と、次々に攻撃的なカードを切り、勝ち越しゴールを狙う。その攻めの姿勢が実ったは85分、温井のクロスをゴール前の北脇が見事なダイレクトボレーでゴール左隅へと沈め、ランポーレが勝ち越しに成功する。
残り少ない時間でCUFCも必死の反撃を見せ、カウンターから危ない場面も迎えたが、再びの同点ゴールは許さず、逃げ切ったランポーレがホームで勝ち点3を手にした。
次戦の第14節は10月3日(土)、藤枝市役所FCとの藤枝市民グラウンドでのアウェーゲーム。また、リーグ最終戦にしてホーム最終戦となる第11節は10月10日(土)、石垣池公園陸上競技場に矢崎バレンテFCを迎える。