前節、敵地でFC岐阜SECONDと対戦し、終了間際の小澤のゴールで2-1と劇的な逆転勝ちを収めたFC鈴鹿ランポーレは、勝ち点1差で首位に立つFC刈谷とのアウェーゲームに臨んだ。
スタメンはGK柴田、DF大村、藤田、榊、保﨑、MF山之内、小澤、鈴木、矢野、FW北野、北脇。出場停止明けの保﨑がサイドバックとして先発復帰したほか、北脇が初先発を飾った。
約1カ月間のリーグ中断期間を経て、ようやく再開したリーグ戦の初戦で、いきなり首位を争うFC刈谷の敵地に赴いたランポーレ。勝てば首位浮上、負ければリーグ連覇が遠のく大一番は、球際で激しくぶつかり合う緊張感のある立ち上がりとなった。
シーズン前半戦のホームゲームでは山之内の直接FKにより1-0で勝利しているランポーレは、この日も先制に成功する。13分、北野がボールを奪ったところで倒され、右サイドからのFKを得ると、小澤のキックをゴール前の藤田が打点の高いヘディングで合わせ、ゴール右隅へと決めた。
さらに前半終了間際には、自陣でボールを奪った保﨑がそのままドリブルで持ち上がり、ゴール前にスルーパス。抜け出した北野がGKをかわして無人のゴールに流し込むが、これはわずかにオフサイドの判定によりノーゴール。1点リードで試合を折り返す。
後半は追いつきたいFC刈谷が、反撃に出るが、ランポーレも上手く守りながら、逆に突き放しにかかる。68分に鈴木を下げて近藤を前線に投入。72分には、ペナルティーエリア内右でボールを受けた小澤がDFに囲まれながらも折り返すと、ファーサイドでフリーとなっていた矢野が押し込むが、この絶好機はクロスバーを叩き、なかなか追加点を奪うことができない。
残り時間10分となったところで、ランポーレのベンチが動く。80分、トップの北脇に代えてサイドバックの温井を投入。守備を固める意図だったが、直後に痛恨の失点を喫してしまう。中盤で小澤がボールを失うと、右サイドに展開され、長野がフリーで入れたクロスをゴール前の中野が合わせて1-1。選手交代でポジショニングが定まらない隙を狙われた、悔やまれる失点だった。
その後、再び勝ち越しゴールを狙って攻めるランポーレ。83分、右CKを矢野がボレーで捉えるも、GKが横っ飛びで防ぐ。このまま勝ち点1を分け合う結果に終わるかと思われた終了間際に、ランポーレにとっては厳しい展開が待っていた。
残り3分、ランポーレの猛攻を耐えたFC刈谷は途中出場の諸井がカウンターで左サイドを持ち上がる。そのままペナルティーエリア内に進入したところで山之内がボールを奪ったかに見えたが、これがファールの判定。刈谷にPKが与えられ、中野にこの日2点目を決められて万事休す。アディショナルタイムで追いつくことは叶わず、今季3敗目を喫したランポーレは3位に後退した。
次戦、第13節は9月21日(月・祝)に行われ、Chukyo univ.FCを石垣池公園陸上競技場に迎えてのホームゲーム。10月3日(土)は第14節、藤枝市役所サッカー部とのアウェーゲームとなる。