前節、ホームで藤枝市役所サッカー部に1-0と競り勝ち3連勝を飾り、リーグ戦を首位で折り返したFC鈴鹿ランポーレは、開幕戦で3-0と勝利している長良クラブとのアウェーゲームに臨んだ。
スタメンはGK柴田、DF大村、藤田、榊、村田、MF山之内、鈴木、矢野、保﨑、FW北野、パブロ。疲労も溜まりつつある中、ここ3試合先発だった近藤に代わってパブロが久々の先発を果たした。
そのパブロは開始早々、得意のドリブルからオープニングシュートを放ち、積極性を前面に押し出す。このプレーで立ち上がりのペースを握ったランポーレは14分、パブロがドリブルで切り込み、一度は奪われたものの、こぼれ球を拾った鈴木が中央にラストパス。フリーで待ち構えていた北野が飛び出したGKを冷静にかわしてネットを揺らし、ランポーレが幸先よく先制する。
ここから一気に畳み掛けるかに思われたが、長良クラブも焦らずに守備を重視。ボールを回すランポーレに対して自陣でしっかりとブロックを作り、奪ってからのカウンターに集中する。このあたりは開幕戦を経て、かなり研究されてきているのだろう。ランポーレにとっては1点リードしながらも、安心できない展開のままハーフタイムを迎える。
このハーフタイムで、ランポーレはパブロに代えて近藤を投入。するとその近藤が早くも結果を出す。47分、左サイドから大村がゴール前にクロスを上げると、ファーサイドの北野が頭で落とす。ぽっかりとスペースが空いた中央に走り込んだ近藤がこれに反応し、難なく押し込み追加点を挙げた。
2点のリードを得たランポーレだが、攻撃の手は緩めない。65分、左サイドからのスローインを前線で受けた北野が、相手DFの甘い寄せを見逃さず前を向いて仕掛ける。そのまま右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール左へと突き刺さり、ランポーレが試合を決定付ける3点目を奪う。
67分、鈴木に代わって堂園が開幕戦以来の出場を果たす。75分には北野にハットトリックのチャンスが訪れるが、右クロスに合わせたヘディングはクロスバーにはじかれてしまう。
その後も何度かチャンスを作ったランポーレだが、今季最多となる4点目は決まらず、開幕戦と同じ3-0のスコアで4連勝を飾った。
次戦の第9節は2週間空いて7月11日(土)、常葉大学浜松キャンパスFCを石垣池公園陸上競技場に迎えてのホームゲームとなる。