FC刈谷、Chukyo univ.FC(以下CUFC)との上位対決を無失点での2連勝で乗り切ったFC鈴鹿ランポーレ。3連勝のかかった前半戦最後の試合は、藤枝市役所サッカー部(以下藤枝)を石垣池公園陸上競技場に迎えた。翌日には首位のFC刈谷と2位のCUFCとの直接対決があるため、結果次第では首位に立つ可能性もある。試合前にはミスユニバース三重代表の2人も応援に駆けつけ、452人のサポーターが晴天のホームゲームを見守った。
スタメンはGK柴田、DF藤田、榊、村田、大村、MF保﨑、山之内、鈴木、矢野、FW北野、近藤。連勝していることもありメンバーに変更はない。
小学生チアリーダー「stics」の花道を通ってピッチに入場した。磐石のメンバーで臨んだはずのランポーレは立ち上がりからボールをつなぎ、攻め所をうかがうものの、組織的な守備で隙を見せない藤枝を前になかなかシュートまで持ち込むことができない。同じメンバーで戦っている疲労もあるのか、ここ2試合で見せていたような球際の激しさが見られず、膠着状態が続いた。
ようやくランポーレにチャンスが訪れたのは30分、山之内の右CKに藤田が頭で合わせるも、わずかにゴールの上へ。フリーでのヘディングだっただけに、惜しい場面であった。
すると今度は藤枝にもチャンス。カウンターから際どいシュートを放ち、枠を外れたもののランポーレサポーターの肝を冷やした。前半は互いに決定機の乏しい展開のまま、スコアレスで終了。
後半のランポーレのギアチェンジに期待がかかったが、後半に入ってもランポーレの攻撃陣は沈黙。すると60分、小澤監督が動く。近藤に代わってパブロを投入し、その2分後には大村を下げて久保を投入する。
早めに2枚の交代カードを切ったランポーレは、停滞した流れを打破することに成功する。68分、保﨑の右CKをファーサイドで合わせたのは藤田。強烈なヘッドがネットを揺らし、ついにランポーレが均衡を破る。
先制すれば勝てる今シーズンのランポーレ。しかし、藤枝も諦めずに反撃し、ランポーレもミスからピンチを招いてしまう。ここ2試合のような安定感に欠けるランポーレだが、サイドバックの大村に代わって入った久保と保﨑がポジションチェンジしたことで徐々に落ち着きを取り戻す。様々なポジションをこなすことのできる保﨑の特長が光る場面だった。
押し込まれる時間帯もあったものの、守護神・柴田の好守もあり、3試合連続の無失点で3連勝を飾ったランポーレ。
暫定首位に立ち、さらに翌日、刈谷とCUFCが引き分けに終わったため、リーグ折り返し地点での首位ターンが確定した。終了間際に負傷交代した山之内の経過が気になるが、一方で小澤司の復帰も近づいており、東海リーグ連覇、そしてその先の地域決勝大会に向けて、リーグ残り半分、さらなる連勝に期待したい。
次戦の第8節は6月28日(日)、最下位に沈む長良クラブとの岐阜フットボールセンターでのアウェーゲーム。また、第9節は2週間空き、7月11日(土)、石垣池公園陸上競技場に常葉大学浜松キャンパスFCを迎えてのホームゲームとなる。