開幕戦白星スタートを切り、連覇に向けて好発進したFC鈴鹿ランポーレの2戦目の相手は、常葉大学浜松キャンパスFC。現役時代、清水エスパルスで活躍した元日本代表MF澤登正朗が指揮を執る好チームだ。
開幕2連勝を狙うランポーレのスタメンは、開幕戦を体調不良により欠場したGK柴田、DF村田、榊、藤田、大久保、MF山之内、大村、久保、鈴木、FW北野、パブロ。開幕戦で負傷した小澤は欠場となり、開幕戦を出場停止により欠場していた保﨑はベンチスタートとなった。
立ち上がりからランポーレがボールを支配し、北野が積極的にシュートを放つなど得点への匂いを感じさせると、28分にはパブロが高い位置でボールを奪い返し、そのままシュートに持ち込む。これは左のポストを叩いて外れたが、流れは確実にランポーレに傾いていた。
そして迎えた33分、藤田がペナルティーエリア手前右で倒されてFKを得る。これを山之内が直接狙うと、壁の上を越えたボールがゴール左隅へと吸い込まれ、ランポーレが先制に成功する。
これで一気に畳み掛けるかに思われたが、わずか3分後に一瞬の隙を突かれる。36分、ロングボールに反応してGK柴田がペナルティーエリアを飛び出すも、相手のスピードが勝りループシュートを決められ同点に追いつかれてしまう。前半は1-1のまま終了した。
勝ち越したいランポーレはハーフタイムでパブロに代え、保﨑を投入。北野を1トップ気味に置き、保﨑がトップ下に入った。
後半はランポーレになかなかチャンスが訪れない。それでも65分、保﨑の縦パスに左サイドを抜けた藤田の折り返しを北野が頭で合わせる。しかし、フリーで放ったヘディングはわずかに枠を捉えきれず、ゴール右へと外してしまう。
しかし、エースはやはり大事なところで仕事をする。67分、右サイドからの鈴木のクロスをペナルティエリア中央で受けDFを背負った北野がそのまま押し倒される形となり、PKを獲得。これを北野自らがGKの逆を突くシュートでネットを揺らし、ランポーレが2-1と勝ち越す。
このタイミングでランポーレは2人目の選手交代。鈴木に代えて近藤を投入し、近藤が北野と2トップを組み、保﨑が中盤に下がった。
その後も攻勢に試合を進めるランポーレは追加点こそ奪えなかったものの、後半は相手にシュートを1本しか許さず、1点差を守りきって開幕2連勝を飾った。しかし、小澤監督は「今回は内容より勝てた事が良かっただけです」と振り返っており、内容に関してはまだまだ改善の余地がありそうだ。
開幕3連勝が懸かった次戦は、FC岐阜SECONDを石垣池公園陸上競技場に迎えてのホームゲーム。2試合連続ゴール中のエース、北野の3戦連続弾にも期待がかかる。