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東海社会人サッカーリーグ1部 vsトヨタ蹴球団 マッチレポート

2017年5月9日
  • #トップチーム

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5月6日(土)、鈴鹿アンリミテッドFCの東海社会人サッカーリーグ1部開幕戦が、AGF鈴鹿陸上競技場にて行われた。

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天候は曇りのち雨の予報だったが、暑いくらいの快晴。試合前には山岡竜二社長自ら振舞う流しそうめんや、新DJのマスコット「グランコちゃん」の登場で大いに盛り上がり、昨シーズンの東海2部の王者、トヨタ蹴球団を迎えた。

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開幕スタメンはGK曵地、DF原、藤井、高野、冨士、MF藤田、江頭、吉田、矢野、FW柿本、近藤。キャプテンのMF堀河は負傷明けでベンチスタート、ベテランの藏川は負傷によりスタンドからの観戦となった。

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開幕戦らしい独特の緊張感が漂う中、立ち上がりは互いにロングボールを蹴り合い、ボールが落ち着かない展開となる。どちらもリスクを冒したがらず、シンプルにトップの選手にボールを当てる攻撃を繰り返す中で、鈴鹿は徐々に柿本の競り合いからトヨタ蹴球団ゴールに近づいていく。

迎えた25分、右サイドでボールをキープした近藤がフォローに入った吉田に預けると、「切り込めると思って仕掛けた」という吉田がトラップと同時にカットインしてペナルティーエリア内に侵入。ここで足をかけられ、鈴鹿がPKを獲得する。

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「PKになった瞬間に自分が蹴ろうと思いました」と振り返ったのは、堀河に代わってキャプテンマークを巻く藤田。「(キッカーを)チームで決めていたわけではありませんが、僕自身、蹴りたかったですし、決める自信もありました」という藤田がゴール右隅へと冷静に沈め、鈴鹿が先制に成功する。

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先制後も柿本の高さを起点に攻める鈴鹿だが、トヨタ蹴球団も引き続きゴール前を固めて追加点を許さず、鈴鹿が1点リードのまま試合を折り返す。

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後半、追加点が欲しい鈴鹿が攻勢を強め、12分にはCK崩れから最後はゴール前の藤井が押し込んでネットを揺らすが、オフサイドの判定によりノーゴール。前半同様、トヨタ蹴球団の堅守を前に、ゴールが遠い状況が続いた。

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それでも、相手のカウンターに対しては藤井を中心とした守備陣がしっかりと対応し、危なげない守備を披露。小澤監督が「出続けようとする選手をこちらが制して交代させないといけないくらい」と振り返るほど、非常に高い集中力を保っていた鈴鹿だが、14分に矢野を下げて堀河を投入し、中盤での支配力を高めようと試みる。実際、堀河が入ったことでパスの回りが良くなり、鈴鹿が本来得意とするサッカーの片鱗が垣間見れるようになった。

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しかし、小澤監督も「一つ一つのプレーの精度を上げなければいけない」と認めるように、まだまだ理想形には程遠い。41分には自陣で高野がボールを失いヒヤリと肝を冷やしたが、相手のミドルシュートはGK曵地が正面でキャッチ。終盤はパワープレー気味に攻めてきたトヨタ蹴球団の反撃をシャットアウトし、完封勝ちで開幕戦白星スタートを切った。

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東海リーグは第1節を終え、昨季王者のFC刈谷が東海学園FC相手に劇的な逆転勝利を収めたとはいえ、昇格組の2チーム(トヨタ蹴球団と東海学園)の大健闘が光った開幕戦となった。

次戦となる第2節は5月14日(日)、Chukyo Univ.FCとの中京大学グラウンドでのアウェーゲーム。また、第3節は5月20日(土)、AGF鈴鹿陸上競技場にFC.ISE-SHIMAを迎えてのホームゲームとなる。

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