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全国社会人サッカー選手権大会 マッチレポート

2017年5月2日
  • #トップチーム

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4月29日(土)と30日(日)、全国社会人サッカー選手権三重県予選が行われ、鈴鹿アンリミテッドFCは29日にホンダスズカFCと、30日にはFC.ISE-SHIMAと対戦した。

昨年、リーグ優勝を逃した鈴鹿は、この全社で勝ち上がることによって全国地域サッカーチャンピオンズリーグの出場権を得た。また、全社は全国のライバルと真剣勝負ができる貴重な機会であり、JFL昇格の目標に向けて是が非でも経験しておきたい舞台だ。昨年の地域CL決勝リーグに残った4チームすべてが全社経験チームだったということが、全社の重要性を物語っている。

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そんな鈴鹿の初戦の相手は、三重県リーグ1部のホンダスズカFC。カテゴリーは下だが、同じ鈴鹿を拠点とするライバルチーム。また、昨年まで鈴鹿に所属していた大村亮平がおり、縁浅からぬチームだ。

スタメンはGK月成、DF原、榊、藤井、中野、MF江頭、藤田、吉田、矢野、FW近藤、藤沢。月成と榊が今シーズン初先発を飾った。

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カテゴリーが下の相手に、立ち上がりから攻勢に出た鈴鹿だったが、思うように決定機を作らせて貰えず、数多く得たCKのチャンスも生かすことができない。鈴鹿の攻撃よりも、ホンダスズカの堅守が光る展開のまま、スコアレスで試合を折り返した。

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迎えた後半、より攻勢を強める鈴鹿は9分、吉田のパスに右サイドを抜けた原の折り返しを、飛び出したGKがまさかのファンブル。目の前にいた近藤が頭で押し込み、思わぬ形で鈴鹿が先制する。

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こうなると、ホンダスズカも守るだけではなく、点を取りに行かなければいけない。そうなれば、鈴鹿にとっては攻めやすい展開となる。37分、カウンターからロングパスに抜け出した吉田が、カットインして左足を振り抜く。これがゴール左隅へと突き刺さり、鈴鹿が大きな追加点を挙げる。

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40分には、芦田の右CKをニアサイドの冨士が頭で合わせて3点目。その後も時間いっぱいまで攻め続けた鈴鹿が、三重県予選決勝へと駒を進めた。

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決勝は翌30日に行われ、同じ東海社会人サッカーリーグ1部のFC.ISE-SHIMAと対戦。スタメンはGK曵地、DF原、高野、藤井、冨士、MF藏川、藤田、吉田、矢野、FWエフライン、柿本。前日の疲労を考慮し、メンバーを入れ替えて臨んだ。

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東海リーグでもしのぎを削るライバル相手に、前半は浮き足立つことなく落ち着いた入り方を見せた鈴鹿だが、前日のホンダスズカ戦のように守備的な相手に対して攻めあぐねる展開が続く。そんな中、34分にエフラインが自ら交代を要請するアクシデントが発生。近藤が代わりに投入される。

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拮抗した展開のまま、スコアレスで迎えた後半、先手を取ったのは鈴鹿だった。開始わずか2分、芦田の右CKを中央の柿本が頭で合わせ、GKがはじいたボールに反応したのは近藤。押し込んだボールは再びGKに掻き出されたが、ラインを割っていたとしてゴールが認められた。

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勢いに乗る鈴鹿はその10分後、左サイド高い位置でボールを奪った矢野が中央にクサビを入れると、近藤がスルーして抜け出した柿本が左足を一閃。強烈なシュートは左のポストを直撃し、この跳ね返りを吉田が押し込むも今度はクロスバーを叩く。上空へと舞い上がったボールはGKが飛び出してはじいたが、これを拾った藤田が冷静にGKをかわしてシュート。これもDFに阻まれるが、最後は柿本がねじ込んで2-0と突き放した。

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その後も試合のペースを譲らなかった鈴鹿が2試合連続の完封勝利で三重県予選を1位突破。7月に伊賀市で行われる全社東海ブロック予選への出場権を獲得した。

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鈴鹿の次戦は5月6日(土)、AGF鈴鹿陸上競技場にて昇格組のトヨタ蹴球団と東海リーグ開幕戦を迎える。