4月2日(日)、三重県サッカー選手権大会(天皇杯代表決定戦)の準決勝が行われ、鈴鹿アンリミテッドFCは四日市大学と三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で対戦した。
3月に行われた三重県社会人サッカー選手権で連覇を達成した鈴鹿アンリミテッドFCは、天皇杯三重県代表を決める三重県サッカー選手権大会への出場権を獲得。準決勝、決勝と勝利すれば、晴れて三重県代表として天皇杯本大会への出場権を得ることができる。
この日のスタメンはGK曵地、DF原、高野、藤井、中野、MF江頭、藤田、堀河、矢野、FW伊藤、近藤。昨シーズン、怪我もあってあまり出場機会のなかった伊藤と近藤が2トップを組み、新戦力は曵地、高野、江頭、藤田のみの出場にとどまった。
立ち上がりから攻勢に出たのは四日市大。鈴鹿はでこぼこなピッチコンディションの影響もあってなかなか中盤でボールが回らず、球際の攻防でも後手を踏んでしまう。苦戦を強いられる鈴鹿だが、高野と藤井を中心とした守備が最後のところをやらせず、我慢の前半を無失点で終えた。
迎えた後半、17分に矢野が下がって吉田が投入されると、そのわずか3分後、江頭のシュートのこぼれ球を拾った吉田が一瞬の隙を見逃さず、冷静に狙い済ましたシュートを決めて鈴鹿が先制する。
これで試合の流れを掴んだ鈴鹿は23分、伊藤に代えてエフラインが投入される。するとまたもや交代した選手が結果を出す。26分、前線でプレスをかけていたエフラインが敵陣左サイドでボールを奪うと、中央の近藤へ。巧みに反転しながらボールを受けた近藤がすかさず左足を振り抜くと、低い弾道のシュートがゴール右隅へと決まって鈴鹿が追加点を挙げる。
鈴鹿は終了間際にも堀河のCKのこぼれ球を江頭が押し込んで3-0と突き放し、直後に1点を返されたものの、3-1で決勝戦へと駒を進めた。失点を含め、その内容は決して手放しで褒められるものではないが、ピッチコンディションの悪さもあり「現実的な路線でサッカーをする事にしました」という小澤監督の言葉通り、まずは勝ったことが第一だ。
決勝戦は一週間後の4月9日(日)、四日市中央緑地公園にて因縁渦巻くヴィアティン三重との三重ダービーが待っている。