9月25日(日)、東海社会人サッカーリーグ1部の第11節が行われ、鈴鹿アンリミテッドFC(以下、鈴鹿)はホームのAGF鈴鹿陸上競技場(石垣池公園陸上競技場)でFC.ISE-SHIMAに6-0と快勝した。
スタメンはGK岡田、DF大村、藤田、藤井、野口、MF吉川、渋谷、矢野、小澤、泉、FW北野。すでにリーグ優勝を逃している鈴鹿だが、残り2試合ホームで勝って、リーグ2位に入って全社を迎えたい。
リーグ最後となる三重ダービーの相手ISE-SHIMAとは、敵地で前半0-3と大きくリードを許す苦しい展開の中、後半の3ゴールで追いつき、引き分けに持ち込んだ試合。しかし、選手たちは「勝てた試合」という反応が多く、選手たちの中では勝ち点2を落とした試合と捉えられている。約2ヶ月ぶりとなるホームゲームで、前節の鬱憤を晴らす勝利が期待された。
ヴィッセル神戸、FC刈谷の連敗に共通するのは、立ち上がりの失点。ちょうどISE-SHIMAとのアウェーゲームくらいから、入りの悪さ、先制を許す展開が続いている鈴鹿だが、この日は立ち上がりから積極的に攻めていく姿勢を見せる。
すると18分、小澤のショートコーナーから、PA左で受けた泉が縦に仕掛けて左足でクロス。これをファーサイドでフリーとなっていた北野が頭で合わせ、鈴鹿が幸先よく先制する。さらに27分には、左サイドからの小澤のFKを野口が打点の高いヘディングで合わせて追加点。2点のリードを得て試合を折り返す。
後半、開始わずか3分で危険行為によりブルノ・ブリト・カルバーリョが一発退場。ISE-SHIMAは10人での戦いを強いられ、鈴鹿は数的優位の状況に。そして55分、「先発で出れていない中で、ふがいなさや悔しさ、思っているものを出そうと試合に臨んだ」という渋谷が角度のない位置から振り抜いてゴールを決め、試合の趨勢は決した。
それでも、鈴鹿は攻撃のペースを緩めない。58分に吉川を下げて原、63分に矢野を下げて柿本を投入。すると70分、その柿本が岡田からのパントキックを頭で逸らし、呼応した北野が抜け出してGKと1対1に。エースがこの日2点目を冷静に沈め、4-0と大きくリードする。
そのわずか2分後、小澤の右CKをニアサイドに飛び込んだ野口が合わせて5点目。80分には強引にドリブルを仕掛けた北野が豪快にネットを揺らしてチームに6点目をもたらすとともに、自身もハットトリックを達成した。
「同じ三重県のチームですし、一回引き分けているので、負けることは許されない」という覚悟を持って試合に臨んだという北野。「もっと得点を重ねることができた試合」とも振り返ったが、前節の鬱憤を晴らすには十分な内容だったことは間違いない。次戦となる第7節は10月2日(日)、FC刈谷をAGF鈴鹿陸上競技場(石垣池公園陸上競技場)に迎える。