9月4日(日)、東海社会人サッカーリーグ1部の第2節が行われ、鈴鹿アンリミテッドFC(以下、鈴鹿)は敵地で常葉大学浜松キャンパスFCに3-2で逆転勝ちを収めた。
8月の中断期間を経て、約1ヶ月ぶりのリーグ再開初戦。スタメンはGK岡田、DF村田、藤田、榊、野口、MF矢野、小西、泉、小澤、FW近藤、福島。小澤監督は「7日に試合を控えており、先日の試合での怪我人の状況がある中で、ベストメンバーで戦えなかった」と振り返ったが、「誰が出ても試合に勝つチームでなければ、この先戦っていけないということは監督から毎日言われている」と小澤司が語った通り、今後の戦いを見据えるならば、どんなメンバーでも戦えるチームになる必要がある。
しかし、メンバーを代えた影響か、ここ数試合続いている失点癖なのか、またも早い時間帯に先制を許してしまう。前半7分、CKをニアサイドで合わせられ、珍しくセットプレーから先手を許す展開に。
しかし、やられたらやられたままで終わらないのが今季の鈴鹿。10分に福島がポスト直撃のシュートで反撃の狼煙を上げると、14分には泉がエリア内に侵入して右足でシュート。これはGKにはじかれるが、確実に流れは鈴鹿にある。
すると30分、小澤の浮き球パスに抜け出した近藤が右足ボレーで合わせてゴール左へと叩き込み、鈴鹿が同点に追いつく。
試合を振り出しに戻した鈴鹿は49分、中盤でインターセプトした野口が小西に預けてオーバーラップ。ドリブルで持ち上がった小西からのリターンパスをエリア内で受けた野口が左足を振り抜くと、狙い済まされたシュートがゴール右隅へと決まり、鈴鹿が逆転に成功する。
さらに63分、藤田のクリアボールに抜け出した小澤がGKの位置を良く見てループシュート。芸術的なゴールで鈴鹿が3-1と突き放す。
攻勢に試合を進める鈴鹿だが、73分にアクシデント。前線でボールを奪いに行った小澤が相手選手と接触。足を痛め、そのまま担架で運ばれて負傷交代となった。幸い、交代枠を一つ残していた鈴鹿は渋谷を投入して交代枠を使い切る。
しかし、やはり小澤不在の影響は大きく、2点を追いかける常葉大が終盤怒涛の反撃に出る。85分には、ゴール前の競り合いで野口のファールを取られてPKを献上。これを決められて1点差に詰め寄られるが、残り時間をしっかり守りきった鈴鹿がリーグ2連勝を飾った。
次の試合は7日(水)に神戸総合運動公園ユニバー記念球技場にてヴィッセル神戸との天皇杯2回戦があり、リーグ次戦となる第14節は9月18日(日)、ウェーブスタジアム刈谷にてFC刈谷との天王山。次のホームゲームは9月25日(日)、FC.ISE-SHIMAをAGF鈴鹿陸上競技場(石垣池公園陸上競技場)に迎える。