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2016東海社会人サッカーリーグ第4節(第8戦) FC.ISE-SHIMA戦 マッチレポート

2016年7月26日
  • #ニュース

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7月23日(土)、東海社会人サッカーリーグ1部の延期されていた第4節が行われ、鈴鹿アンリミテッドFC(以下、鈴鹿)は敵地の伊勢フットボールヴィレッジでFC.ISE-SHIMA(以下、ISE-SHIMA)と対戦し、3-3の引き分けに終わった。

リーグ中断前のアウェー2連戦の初戦。スタメンはGK月成、DF村田、藤井、野口、藤田、MF吉川、堀河、渋谷、泉、小澤、FW北野。吉川と北野が先発に復帰し、今シーズン初となるISE-SHIMAとの三重ダービーに臨んだ。

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前節、試合の入りがいまひとつだった鈴鹿は、この試合でも入りの悪さを露呈してしまう。開始わずか2分、カウンターから左サイドを突破され、カットインした溝田のシュートは月成が横っ飛びではじくものの、こぼれ球をフリーの森崎が無人のゴールに押し込み、先制点がホームチームに生まれる。

敵地で嫌な入り方をしてしまった鈴鹿は、その後もボールポゼッションでは上回るものの、思うように攻撃を組み立てられず、自陣を固めてカウンターを狙うISE-SHIMAのペースで試合が進む。すると25分、ミドルサードでボールを受けた溝田が素早い反転から中央突破。鈴鹿のDFは枚数こそ揃っていたものの、溝田の個人技に翻弄され最後は月成も破られて0-2とリードが広がってしまう。すると39分には、渋谷のパスを奪われカウンター。スルーパスに抜け出した溝田がネットを揺らし、前半だけで3失点を喫してしまった。

3点ビハインドの状況をただ黙って見ている鈴鹿ベンチではない。前半42分、村田と藤田を下げ、大村と原を投入する。この両サイドバックを一気に替えた交代策について、小澤監督は「選手同士で話せていないのを感じました。自分が前半でDFラインを2枚替えたのも、こういう(逆境の)状況に強い2人であり、コミュニケーションを良く取ってくれた」とその意図を説明。そしてこの思い切った交代策が、後半の鈴鹿に追い風を吹かせる。

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後半開始わずか2分、セットプレー崩れからロングボールを前線で吉川が競り勝ち、抜け出した小澤が飛び出したGKの頭上を越すループシュート。これがゴール前に上がっていた野口へのクロスのような形となり、無人のゴールに頭で押し込み鈴鹿が1点を返す。

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あと2点差。もう1点取れば試合の流れは完全に鈴鹿に傾く。それはISE-SHIMAも重々承知で、次の1点は取らせまいとよりゴール前を固める。前節同様、焦れた展開になりそうな試合を動かしたのは、やはりあの男だった。66分、左CKでショートコーナーを選択した小澤が、クロスを上げる体勢から意表をついてゴール前に深く切り込む。折り返したマイナスのパスをニアサイドの吉川がスルーすると、中央の藤井が左足を一閃。強烈なシュートがISE-SHIMAゴールに突き刺さり、藤井の初ゴールで1点差に詰め寄る。

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押せ押せムードになる鈴鹿は78分、相手のゴールキックを跳ね返し、前線の浮き球を小澤が競ってこぼれ球に呼応した北野がスピードで抜け出そうとしたところで倒されてPKを獲得。前節に続いてプレッシャーのかかるPKを北野が難なくゴール左隅へと沈め、鈴鹿が試合を振り出しに戻す。

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残り10分程度、流れは追いついた鈴鹿。当然、ISE-SHIMAも勝ち越すために反撃に出る。84分には、途中出場のパブロが高い位置でインターセプトし、そのままゴール前へ突進。GKと1対1の状況を迎えたものの、シュートはゴール左へと外してしまう。

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最後まで互いに決勝点を目指して戦ったものの、スコアは動かず3-3のまま、鈴鹿の連勝は「6」でストップした。鈴鹿は勝ち点1を得たのか、勝ち点2を失ったのか。開幕戦同様に判断の難しい試合になってしまったが、まだ自力での優勝は可能となっている。この日も2つのゴールに絡んだゲームキャプテンの小澤は「ピッチに立つ11人とピッチに立てなかったメンバーが1つになって、チームとして戦わなければならないということ。1人1人がチームを勝たせる選手でなければならないことをもう一度、見つめ直して、次の試合につなげていきたい」と語ったが、この試合では大村と原の投入が確実に鈴鹿の追い風となっていた。ここからはまさに総力戦。首位のFC刈谷との勝ち点差は、1試合消化が少ない状態で7となっている。

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次戦となる第12節は7月30日(土)、藤枝市役所サッカー部とのアウェーゲーム。次のホームゲームは9月10日(土)のChukyo univ.FCをAGF鈴鹿陸上競技場(石垣池公園陸上競技場)に迎える。