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東海社会人サッカーリーグ第6節 Chukyo Univ.FC 戦 マッチレポート

2016年6月15日
  • #ニュース

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6月12日(日)、東海社会人サッカーリーグ1部の第6節が行われ、鈴鹿アンリミテッドFC(以下、鈴鹿)は敵地でChukyo univ.FC(以下、CUFC)に1-0と競り勝ち、リーグ3連勝を飾った。

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ヴィアティン三重との開幕戦を引き分けた鈴鹿はその後、FC岐阜SECONDと藤枝市役所サッカー部に連勝。3連勝をかけ、中京大学グラウンドに乗り込んだ。

スタメンはGK岡田、DF村田、藤井、野口、藤田、MF矢野、吉川、堀河、泉、小澤、FW北野。前節まで3試合連続スタメンだった渋谷がベンチスタートとなり、前節ベンチスタートだった堀河が先発に復帰。矢野と吉川が今季初めてボランチでコンビを組んだ。

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開始8分、小澤のFKを藤田が頭で捉え、これがポストを直撃。このチャンスによって一見、鈴鹿がここ2試合と同様に良い入り方をしたように思われるかもしれないが、この日はCUFCの豊富な運動量をベースにしたアグレッシブなプレッシングによって鈴鹿のパスワークが乱れ、思うように攻撃の形を作ることができない。

それでも20分、堀河の浮き球をエリア内で北野が落とし、受けた小澤が巧みにターンをする際に倒されてPKを獲得。北野が冷静にGKの逆を突き、拮抗した展開の中で鈴鹿が先制に成功する。

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これで多少は楽に試合を進められるかと思われたが、CUFCの圧力は変わらず、鈴鹿もなかなか自分たちのペースを掴みきれない。すると前半終了間際、鈴鹿にアクシデントが起こる。43分、吉川が激しいタックルでこの日2枚目のイエローカードを受け退場。残り45分以上を10人で戦うこととなった。

10人での戦いといえば、ヴィアティンとの開幕戦。終盤に堀河が退場し、20分近く1人少ない状況で相手の猛攻を耐え抜き、勝ち点1を得た試合だ。あの時よりも耐える時間は長いが、1点リードしていること、そしてハーフタイムを挟んで策を練ることができる点で、この試合はチームとしての底力が問われる展開となった。

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迎えた後半、当然ながら我慢を強いられる展開となるが、11分に追加点のビッグチャンス。ロングパスに矢野が抜け出し、ループシュート。飛び出したGKの頭上を越えたボールはわずかに枠を外れたが、「ヴィアティン戦のように受身に回ることなく、10人で攻撃と守備とできた」と藤井が振り返った通り、10人になってただ守備一辺倒になるのではなく、しっかりと攻める意識を持つことで相手に流れを傾かせない。

すると後半20分すぎ、試合が中断するアクシデントが発生。選手同士の交錯によって倒れた坂居駿(10番)が起き上がれず、会場は騒然。結果的に使われなかったものの、AEDも持ち出され、救急車によって運ばれることに。幸い、搬送時には意識を取り戻し、命に別状はなかったようで、無事に退院されたとの報告を受けている。

治療のために10分以上の中断を経て試合再開。追いつきたいCUFCが数的優位を生かして攻勢を強めるが、鈴鹿も負けじと攻撃を跳ね返し続ける。後半立ち上がりに村田に代わって投入された大村を含む最終ラインの粘り、そして前線からサボらず必死のチェイシングを見せる北野らチーム全員のハードワークにより、12分ものアディショナルタイムもしのぎきり、虎の子1点を守りきって3連勝。苦しい試合をモノにし、また1つチームとして成長するキッカケを得た。

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東海リーグは第6節を終え、首位は開幕6連勝のFC刈谷。ヴィアティンとFC.ISE-SHIMAがこれに続き、消化試合の少ない鈴鹿は変わらず4位のまま。次節、敵地でのヴィアティン戦に勝てば、FC刈谷の背中を捉えることになる。

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次戦となる第8節は6月26日(日)、NTN総合運動公園サッカー場にてヴィアティン三重とのリターンマッチ。また、第9節は7月10日(日)、AGF鈴鹿陸上競技場(石垣池公園陸上競技場)に常葉大学浜松キャンパスFCを迎えてのホームゲームとなる。