クレジットカードは現代社会において不可欠な決済手段の一つとなっています。
しかし、クレジットカードには多くの種類が存在するため、
「どんなクレジットカードを作ればいいのかわからない…」
「どれが自分にはあっているのかな…」
そう感じて、クレジットカードを作るのに迷ってしまいがちです。
そこで本記事では、クレジットカードの種類について解説します。
カード会社や国際ブランド、利用限度額やポイント還元率、特典などによって分類されるので、それぞれの特徴や利用方法を理解することで、自分に合ったクレジットカードを選ぶことができるでしょう。
この記事が参考になれば幸いです。
クレジットカードの種類にはランクがある!違いを解説
まずクレジットカードには「一般カード」、「ゴールドカード」、「プラチナカード」、「ブラックカード」とランクが分かれています。
それぞれ詳しく説明していきます。
一般カード
一般カードはクレジットカードの中で一番ランクが低く、ベーシックなものになっています。
一般カードの割合は約7.5割となっており、クレジットカード保有者の約4人に3人は一般カードを使用しています。
出典:東晶貿易株式会社が運営する、クレジットカード比較plusが実施した調査
年会費が無料のものが多く、幅広い方が利用しやすいのが特徴です。
基本的なクレジットカードの機能だけがあれば良い方は、一般カードで十分でしょう。
一般カードの中では、セブン-イレブンや、ローソン、マクドナルドなどの対象店舗でポイント還元率が最大7%(※)になる三井住友カード(NL)、または通常還元率が1.2%と高いリクルートカードが筆者個人としてはおすすめです。
一般カードの特徴
年会費 | 無料or年会費が安いものが多い |
メリット | ・発行対象が年齢制限のみのもの多い・学生でも比較的容易に発行可能・還元率が良いカードもある |
デメリット | ・ゴールドカードやプラチナカードと比較すると、付帯保険や特典が薄い・利用可能限度額が低い |
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※通常のポイントを含みます。
※商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
ゴールドカード
一般カードと比較して、特典やサービス、付帯保険が手厚くなっているのがゴールドカードです。
年会費も5,000円台~12,000円程度。
旅行や出張にいく機会が多い方や、支払いをクレジットカードにまとめている方に特におすすめです。
利用頻度や金額が多いと、特典やサービスで年会費のもとがとれる可能性が非常に高くなります。
ゴールドカードでは、年会費が5,500円(税込)(※)と比較的リーズナブルにもかかわらずサポートが手厚い三井住友カード ゴールド(NL)か、宿泊最大90%OFF、レジャー施設最大65%OFF、グルメ最大50%OFF等の優待特典が魅力の三菱UFJカード ゴールドプレステージもおすすめです。
ご自身のライフスタイルに合わせて利用すると、ゴールドカードの特典を享受できます。
ゴールドカードの特徴
年会費 | 年会費も5,000円台~12,000円程度 |
メリット | ・空港のラウンジ無料利用サービスなど、一般カードにはない豪華な特典・還元率が一般カードよりも高くなるものがある(エポスゴールドカード、dカード GOLDなど) |
デメリット | ・一般カードよりも年会費が高い |
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
プラチナカード
プラチナカードはゴールドカードよりもさらにグレードアップしたクレジットカード。
年会費が数万円かかりますが、ゴールドカード大きく差がつく点としては、コンシェルジュサービスがついている点でしょう。
コンシェルジュサービスは秘書のように、電話一本でホテルや航空券の手配のほか、レストランの予約や割引の案内をしてくれます。
ゴールドカードの豪華さとお得さに加えて、プラチナカードには便利さも付随しています。
プラチナカードでは年会費27,000円でコンシェルジュサービスがついているJCBプラチナカードがおすすめです。
プラチナカードの特徴
年会費 | 年会費も5,000円台~12,000円程度 |
メリット | ・個人秘書のようなコンシェルジュサービスなど、ゴールドカードにはない豪華な特典がついていることが多い |
デメリット | ・ゴールドカードよりも更に年会費が高い |
ブラックカード
ブラックカードは限られた人しか利用できない、最上級のクレジットカードです。
カード会社からインビテーション(招待)を受けて初めて申し込むことが可能な場合がほとんどです。
優待や空港ラウンジ無料利用、コンシェルジュのサービスはもちろん会員限定のイベントや厳選されたプレゼントなどが用意されていて、とにかくVIP待遇なのがブラックカードです。
ブラックカードの特徴
年会費 | 数万円~数十万円 |
メリット | ・プラチナカードの特典に加え、ブラック会員限定のイベント、プレゼントがある・圧倒的にステータスが高い |
デメリット | ・インビテーション(招待)制のものが多いく、限られた方しか発行できない |
クレジットカード会社によっても種類が分かれる!一覧でご紹介
クレジットカードの種類はランク以外にも、発行しているクレジットカードによっても分類することができます。
例えば、三井住友カード(NL)や三菱UFJカードなどは銀行系、クレジットカード会社単体として発行しているJCB CARD Wなどは信販系、楽天カードやイオンカードなど大型店舗を経営している会社が発行元のカードは流通系と呼ばれます。
そのほかにも、鉄道会社や交通機関との相性が良いクレジットカードは交通系、ネットショッピングを主に運営している会社が発行するクレジットカードはネット系とも言われます。
主に、審査基準やお得になる場面が違うので、それに合わせて発行をするのが良いでしょう。
分類 | 特徴 |
銀行系 | ・銀行が提供するクレジットカード ・銀行の信用力で利用限度額の大きいカードを発行することが可能な場合もある ・審査の基準が比較的厳しいと言われている 【例:三井住友カード(NL)、三菱UFJカード】 |
信販系 | ・クレジットカード会社 ・銀行系よりもカードの審査が甘いと言われている ・分割払いやリボ払い、付帯保険など充実したサービスを提供している 【例:JCB CARD W(JCBカードW)】 |
流通系 | ・大手流通業者が発行するカード ・ショッピング時にポイントや割引などの特典を受けることができる ・流通業者自体が信用力のある企業のため、カードに一定の信用力がある【例:楽天カード、イオンカード(WAON一体型)】 |
ネット系 | ・主にネットでの利用メインで提供されるクレジットカード・オンラインでの申込みや審査のスピードが早い・ネットショッピングに適しているものが多い【例:Amazon Prime Mastercard】 |
交通系 | ・公共交通機関などの利用に特化したクレジットカード ・交通系ICカードと連動していることが多い ・駅やバスターミナルの施設などでも優待サービスを受けられることが多い 【例:「ビュー・スイカ」カード、TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO】 |
クレジットカードは国際ブランドがある!海外旅行に頻繁に行く方は要チェック。VISA・Materなど
クレジットカードにはVisaやMastercasrd、JCBをはじめとした国際ブランドがあります。
この国際ブランドのカードのシェア率から、どのくらい広く利用できる店舗があるのか、国内、世界基準で判断ができます。
国内ではVISA、JCB、Mastercardの順にシェア率が高い
2020年10月28日~11月9日にイプソス株式会社が実施したキャッシュレス決済大規模調査によると、実施時点での国際ブランドシェア率は次のグラフのようになりました。
VISAが国内シェア50.8%で1位、ついでJCBが28.0%で2位、そしてMastercardが3位で17.8%となっています。
日本国内ではVISAかJCBを持っておけば良いでしょう。
世界でみてもVISAのシェア率が高いが、JCBカードは世界で見るとシェア率わずか2.4%に
世界シェアでみてもVISAのシェア率が高く、利用者が多いことがわかります。
しかし、JCBカードがわずか2.4%となっているため、海外旅行にいく方はVISAを持っておくと良いでしょう。
国際ブランドの世界シェアランキング
世界シェアランキング | 国際ブランド名 | シェア率 |
1位 | Visa | 38.81% |
2位 | UnionPay(銀聯) | 34.09% |
3位 | Mastercard | 24.11% |
4位 | American Express | 4.37% |
5位 | JCB | 2.40% |
6位 | Diners Club/Discover | 1.68% |
出典:Nilson Report “Global Network Card Results in 2021”
クレジットカードはまず一般ランクの種類で発行がおすすめ
はじめてクレジットカードを作るのであれば、まずは一般のクレジットカードから使ってみるのがおすすめです。
年会費も無料で利用限度額もはじめのうちは低く設定されますが、使っていくうちに自分の金銭感覚もわかってくるので、感覚がわかってきてから別のグレードのものに変えていくのが良いでしょう。
年会費無料のクレジットカードでも、割引優待が手厚いエポスカードなどもあります。
還元率と、自分のライフスタイルに合いそうな一般カードをまずは利用してみるのがおすすめです。
クレジットカードとは別の種類になるが、デビットカードもおすすめ
クレジットカードではありませんが、家計の管理目的でクレジットカードを検討している方であれば、デビットカードの発行も一つの手です。
デビットカードは利用したら即座に登録口座から利用金額が引き落とされます。
感覚としては現金が、カードになっているだけのようなものです。
クレジットカードは支払い金額が後から引き落とされるので、支払い時の緊張感が少し違います。
デビットカードの良い点は銀行の口座残高が利用限度額になっているので、登録口座に決められた金額のみを入れておけばその口座ないでやりくりができます。
また、Mastercardプラチナデビットカードは利用金額に対して1.2%キャッシュバックをしてくれたり、ATM手数料が無料になるものもあります。
ただし、デビットカードだと信用履歴(クレジットヒストリー)が育たないので注意してください。
まとめ
本記事では、クレジットカードの種類について解説しました。
クレジットカードの種類と言っても、発行会社やランク、国際ブランドなど見方がさまざまですが、自分にぴったりのカードを選ぶコツとしては、自分のライフスタイルにあっているものを選ぶことです。
そうすると、よりお得に、そして便利にお買い物やサービスを楽しむことができます。