close

2016年を振り返って

2016年12月31日
  • #トップチーム

15239161_703748426452790_353208226_n

いつも鈴鹿アンリミテッドFCをご支援いただき誠にありがとうございます。

2016年も残すところあと僅かとなりました。今シーズンは、あと一歩の所でJFL昇格を逃す、本当に悔しい1年となりました。

ファン・サポーターの皆様をはじめ、パートナー様、各協会様、及び鈴鹿市・三重県の各関係者の皆様、そしてシーズンを通してご協力いただきました全ての皆様のご支援、ご協力、ご声援に支えられ、まずは2016年を無事に終了することができましたことを心より感謝申し上げます。

ご存知の通り、今シーズンの目標であったJFL昇格を実現することは出来ませんでした。
まずは深くお詫び申し上げます。

今シーズンから、チーム名も「鈴鹿アンリミテッドFC」に生まれ変わり、小澤監督のもとでの選手補強により、チーム史上最高の戦力を整えての船出となりました。そして個々の選手たちは、素晴らしい結果を残してくれました。北野が東海社会人サッカーリーグ1部(以下、東海リーグ1部)得点王、小澤が同じくアシスト王、両選手に野口を含めた3選手が東海リーグ1部ベストイレブンに輝くなど、この3選手がチームを牽引し、多くの勝ちゲームを引き寄せてくれたと思います。また他の選手達も自らの特徴を活かし、勝利に向かって活躍してくれました。試合のたびにヒーローも生まれました。

161010_%e9%88%b4%e9%b9%bf%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%aa%e3%83%9f%e3%83%86%e3%83%83%e3%83%89_chukyouniv-fc_329

しかし終盤戦、9月18日にアウェーに乗り込んで迎えた首位FC刈谷との大一番。ベストメンバーで臨んだにも関わらず何も出来ずに0-2で完敗し、目の前でリーグ優勝を見せつけられ、本当に悔しい気持ちでした。

160918_%e9%88%b4%e9%b9%bf%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%aa%e3%83%9f%e3%83%86%e3%83%83%e3%83%89_fc%e5%88%88%e8%b0%b7_263

東海リーグ1部を10勝2敗2分で2位に終えた結果、JFL昇格の道は全国社会人サッカー選手権大会(以下、全社)、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(以下、地域CL)1次ラウンド、続く決勝ラウンドを勝ち抜く非常に険しい道のりとなりました。

しかし選手たちは決して諦めることはありませんでした。
10月22日から始まった全社では、初戦こそ本調子でなかったものの、2回戦の流通経済大学FC戦では、柿本の2ゴールで勝利を決定づけ、3回戦のアミティエSC京都戦ではルーキー芦田が決勝点、準決勝の三重戦では小澤の見事なFKと野口のヘッドが突き刺さり勝利を手繰り寄せました。決勝の三菱水島FC戦では、PK戦で敗れはしましたが、柿本、北野の気迫のゴールで2度も追いつく執念を見せました。

%e6%b5%81%e7%b5%8c%e5%a4%a7fc

zns

 

地域CL1次ラウンドでは、3連勝で首位通過を決めてくれました。第1節のアルテリーヴォ和歌山戦では一瞬の隙も見逃さない北野のゴール。第2節のJFC MIYAZAKI戦では0-1の劣勢を85分に北野、アディショナルタイムに小西が劇的なゴールを決めての逆転勝利。第3節の東京23FC戦では、北野、野口のゴールで撃破し、決勝ラウンドに駒を進めることが出来ました。

konishi

15128533_697137563780543_1067455284_n

 

運命の地域CL決勝ラウンドでは、体調不良から柿本、渋谷も復帰し、万全のメンバーで臨みました。
しかし第1節、FC今治のパスサッカーに後塵を拝し、1-2の痛い敗戦。第2節は、矢野の先制点で勢いにのり全社優勝の三菱水島FCに3-0で勝利を収めました。

15227993_703231246504508_685264233_n

勝ったチームがJFL昇格となる運命の第3節は奇しくも今シーズン6回目の三重との対戦です。過去5戦は4勝1分と勝ち越しておりましたが、一発勝負の戦いおいては何が起きるか分かりません。試合は前半9分に北野がPKで先制するも、その後は徐々に三重のペースに。次々と相手のゴールが決まり、目を覆いたくなるような光景が続きました。しかし必死に応援してくださるファン・サポーターの皆様の声を聞き、最後まで戦い続けました。願い届かず1-4でタイムアップとなり、今シーズンの戦いが終了しました。

kitano

2016年11月27日という日を決して忘れない、来季は必ずJFL昇格を果たすと心に刻んだ瞬間でした。

悲しみに暮れる時間も無く、12月1日から5日迄で各選手と来季の面談を行いました。すでにご報告の通り昨シーズン、レンタル契約5選手も含め30人所属しておりました選手のうち約半分がチームより離脱することが決まりました。

北野と野口は三重に移籍することになりました。両選手に12月中旬より三重からオファーを出したいとクラブ宛に話がありました。彼らは市原で誰よりも悔しい思いをしました。だからこそ必ず来季も一緒に戦ってくれると信じていました。北野は3シーズン、野口は1シーズン、チームのために戦ってくれました。彼らの功績はクラブの誇りでもあり、若い選手の刺激にもなりました。彼らは熟考の末、移籍を決断しました。近い将来、三重の北野、野口と対戦する際には、鈴鹿は変わった、強くなったと言わせるようにクラブとして成長を続けたいと強く誓っております。

ki15207901_703230629837903_1553782278_n

 

小澤はFC今治に移籍することになりました。彼は2シーズン鈴鹿で戦ってくれました。怪我が多かった昨シーズンから一転、今年はゲームキャプテンとしてチームを立派に纏め上げました。皇帝としてピッチの上を全力で駆け回り選手を鼓舞しつづけました。全社の三重戦のFKからのゴールはスタンドが総立ちになり歓喜しました。
彼にはFC今治から声がかかり、残留の交渉を重ねてきました。しかし、FC今治の可能性に懸けたいとの本人の想いから移籍が決まりました。

ozawa1

 

現状の退団選手は、昨日までにクラブ公式HPで発表した選手たちとなります。今後は残ってくれる選手との契約、鈴鹿に新しい風を吹き込んでくれる新入団選手の獲得を全力で行って参ります。

ファン・サポーターの皆さまの温かいご声援には常日頃より感謝しております。来シーズンも、小澤監督指揮のもとチーム一丸となり、JFL昇格を目指して戦ってまいります。

%e7%96%be%e9%a2%a8

『疾風ニ勁草ヲ知ル』(シップウニケイソウヲシル)

ご存知の方もいらっしゃると思います。これはサポーターの方々がスタンドに掲げてくれている大横断幕に書かれている言葉です。
意味は、「激しい風が吹いてはじめて丈夫な草が見分けられる。つまり、苦難にあってはじめて、その人の節操の堅さや意志の強さがわかる」ということです。

keiso

まさに今、私たちに問いかけられている言葉だと思います。
来年は当クラブが試される1年となります。
今年の悔しさを胸に、突き進む勇気と断固たる覚悟を持って必ずJFL昇格をやり遂げます。

本年も誠に有難うございました。来年も宜しくお願い申し上げます。

2016年12月31日  代表取締役社長 山岡 竜二